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ブランドを設計図として描けるという確信は、失敗から生まれた。その失敗と、そこから12年かけて構築した方法論について。
ブランドを「感性の仕事」だと思っていた時期がある。4社にわたる連続起業とグローバルブランドエージェンシーに関わった今までの12年間、良いブランドを作るたびに「なぜこれが機能するのか」を説明できない自分がいた。感性と経験で正解を引き当てているだけで、再現性がなかった。
「設計されていないブランドは、使われない」
転機は、ある製造業クライアントとの仕事だった。半年かけて、美しいガイドラインを作った。ビジュアルも、言葉も、整っていた。しかし完成から3ヶ月後に現場を訪れると、そのブランドブックは誰の机にも置かれていなかった。社員の誰も使わなかった。
なぜか。答えは単純だった。そのブランドは、組織の日常的な業務と接続するように設計されていなかった。「どういう場面でこのブランドを使うのか」「このブランドがあることで、自分の仕事はどう変わるのか」——誰もそれを理解していなかった。
ブランドは、使われなければ存在しないのと同じだ。この失敗から、BAJの方法論は始まった。「なぜ機能するのか」を論理で説明できるブランドだけが、組織に宿り、市場を動かし、時間に耐える。設計の仕事として、ブランドを扱う専門ファームを作った。それが2013年、BAJの設立だった。
12年間、この確信は変わっていない。むしろ、様々なクライアントとのプロジェクトを通じて、その確信は深まり続けている。ブランドは設計図として描ける。設計図として描けるものは、再現できる。再現できるものは、組織に宿り、資産になる。
Shin Ishizuka — Founder & Chief Brand Architect
シリアルアントレプレナー。3つの事業会社、2つの支援会社を立ち上げ、プロダクト開発、ブランド戦略・事業戦略を担当後、BRAND ARCHITECTS JAPANにてアジア太平洋地域のブランドプロジェクトを主導。エンタープライズから新興企業まで、幅広い業種のブランド戦略を手がける。
2013年、Brand Architects Japan LLC を設立。「ブランドを設計図として描く」という方法論を軸に、独自のフレームワークを開発。東京・大阪・シンガポールの3拠点体制で、日本企業のアジア展開および海外企業の日本参入を支援する。
全案件にファウンダーが直接関与するという方針を創業以来一貫して守り、年間受注件数を意図的に絞ることで、関与の深度と品質を担保している。
BELIEF 01
ブランドは、戦略そのものだ。
「ブランドは最後に考える」という企業が多い。しかし正しい順序は逆だ。市場でどう戦うかが決まれば、ブランドの輪郭は自然と定まる。ブランドは戦略そのものだ。
BELIEF 02
設計できないものは、再現できない。
属人的なブランドは属人的にしか維持できない。キーパーソンが抜けたとき、ブランドも一緒に抜けていく——これが多くの組織で起きていることだ。構造化だけが、組織の自律を生む。
BELIEF 03
「変革」「価値」「体験」を一切使わない。
競合7社すべてが使っている言葉は、差別化の道具にならない。過剰供給された言葉を避け、自社だけが言える言葉を見つけることが、ブランドライティングの出発点だ。
BELIEF 04
ファウンダーが直接関与しない仕事は受けない。
品質を量で薄めることより、深く関与できる件数に限定することを選ぶ。12年間、この方針は一度も変えていない。94%の継続率がその結果だと思っている。
| 社名 | BRAND ARCHITECTS JAPAN LLC |
| 設立 | 2013年 |
| 代表 | 石塚 伸(Shin Ishizuka) |
| ロケーション | JAPAN/APAC |
| 資本金 | 非公開 |
| 専門領域 | ブランド戦略・ブランドアーキテクチャ・グローバルブランド設計 |
| 対応言語 | 日本語・英語 |
| 主な実績 | SBI Holdings, Adobe Japan, Rakuten Mobile, 他 |